2019年11月15日

11月15日(金)の日記 梅田川下流域、最近の状況

◇梅田川(うめだがわ)は、宮城県仙台市青葉区中部から宮城野区中部を流れる七北田川水系の二級河川である。仙台市青葉区の中山地区に源を発し、宮城野区鶴巻地区にて七北田川に合流する。総延長10.3km、流路はすべて仙台市内にある。昭和30年代までは下水が流れ込み悪臭がただよっていたが、下水設備の整備や周辺住民の浄化運動が稔り水質は著しく改善され野鳥や遡上する魚の姿を見られるようになった。
JR苦竹駅からJR小鶴新田駅間は七北田川と合流する直前の「梅田川下流域」である。藤川との合流部にはかつて堰が設置されており夏場に傷病ハクチョウが滞在していたりした。現在合流部の堰は撤去されている。東日本大震災の津波では下流の七北田川から小舟が新田東大橋付近まで打ち上げられてきた。
◇両岸の堤防上は遊歩道が整備され、夏はオオヨシキリ・ツバメ・イワツバメ、冬にはツグミ・ジョウビタキ・ベニマシコ・ホオジロ・カシラダカ等の小鳥、年間を通してはカルガモやヒヨドリなどを観察することが出来る。
◇この梅田川、昭和23年9月のアイオン台風では洪水が発生した。苦竹地区も水であふれ大きな被害が起きたとのこと。また、先日の台風19号来襲時の大雨では下流の七北田川の水位とも連動して新田大橋の水位計レベルは上昇し、12日23:20に2.52mに達し(氾濫注意レベル2.5mを超えた)、警戒レベル4の避難勧告が発表された。氾濫注意レベルとは、低い土地では水路があふれなど浸水が始まるということだが、現実に小鶴新田駅付近では線路が水につかり周辺家屋では床上浸水が発生した。
この大雨の後の梅田川は河川敷の草がなぎ倒され両岸の堤防基部はいたるところでえぐられた状態になっていた。その後復旧工事が始められ川の中に重機が乗り入れ川底の浚渫と堤防のり面の復旧工事が行われている。堤防の茂みのある草原もきれいに刈り取られた。
◇というわけでとても鳥がゆっくり出来る環境ではなくなっている。中洲もなくなりイカルチドリもいない。またくりかえして今回程度の大雨は来そうに思えるし洪水防止対策はしなければならないが2-3年は待たないと元のようなレベルで鳥が来る環境にはならないと思える。バーダーにとっては残念だが、待ちましょう。
◇ちなみに今回の浸水エリアは床上浸水常襲地帯とのこと、排水ポンプが故障したことも原因の1つのようだが、こちらの根本的な排水対策もとらなければならないだろう。


◇大雨直後の景観
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◇改修工事状況
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Posted by OOAKAGERA at 21:28 │ざれごと たわごと鳥見

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