2022年02月15日

2月15日(火)の日記 シジュウカラガン物語

◇鳥の本を読んだ。「シジュウカラガン物語」。日本のシジュウカラガンを、ほぼ絶滅の状態から見事によみがえらせた復興の道のりの物語である。関係した人々の苦労がよくわかった。
◇大変重い内容の本である。戦前には仙台でもよくみられたシジュウカラガンだが繁殖地に放されたキツネの捕食により渡ってこなくなった、これを悲しんだ人々が情熱あふれる、国境を越えた活動を展開し見事復活を遂げることが出来た、その壮大な物語のドキュメンタリーである。
◇活動にかかわった多くの人が出てくる。伊達家から出た鳥類学者のような江戸幕府若年寄堀田正敦、博物館前に胸像がある仙台市長島野武氏くらいは名前は知っていたがその業績をあらためて知らされた。八木山動物公園になぜシジュウカラガンの施設があるのかよくわかった。鳥友の先達もシジュウカラガン復活の起点となった標識鳥の発見者として紹介されていた。このことも知らなかった。
◇本の巻末近くに、<2021年1月、歴史的越冬地だった福田町と多賀城市の水田に2~5羽のシジュウカラガンが舞い降りた、87年ぶりのこと>とあった。当方も昨年1月20日と2月5日、 直線距離として福田町に近いO沼周辺の田んぼでシジュウカラガン2羽を観察している。県北に大雪が降って南下してきたものと軽く解釈していたが、これも結構重要情報だったのだろうか・・。


◇写真は2021年2月5日撮影、2羽のシジュウカラガン
    


Posted by OOAKAGERA at 21:33