2018年04月21日

4月21日(土)の日記 米国での航空機事故

アメリカでの航空機事故をニュースで知った。
乗員乗客149人を乗せニューヨークからテキサス州ダラスへ向かっていたサウスウエスト航空ボーイング737型機の左エンジンが、突然の爆発によって大破。その破片によって窓が割れ、乗客の女性の体の一部が機外に吸い出された。その乗客1名は死亡したが、元米海軍戦闘機のパイロットだった女性機長の冷静沈着な行動・操縦でフィラデルフィアの空港に無事緊急着陸させる事が出来た・・・とのこと。
1970年代に空港・航空機のパニック映画のはしりとして「大空港」という作品があった。雪のシカゴ空港が舞台で、精神に異常をきたした乗客が妻に保険金を残そうと飛行中の機内で自爆事故を起こし機体に穴が開いて機内は圧力が低下し緊急降下。地上では滑走路をふさいだ別の事故機を移動させて上空の事故機を無事緊急着陸させようと努力が続けられて・・といったストーリーだったと思う。この映画の中で地上班の整備士チーフとして出て来たこわもてのジョージケネディー(最近亡くなった)が上空の飛行機に穴が開き緊急降下の場合、酸素マスクがいらなくなるまで2分かかると言っていたのを印象的に覚えている(記憶が正しい自信はないが)
 航空機のエンジン爆発事故は稀だし、窓ガラスは3重構造でそう簡単には破損して開口に至ることはないらしいが今回は現実に開口が発生した。そして機内は圧力が降下し窓の穴からは1人が吸い出された(まわりの乗客が引き出したが死亡した)。エンジンが爆発破損して窓ガラスに当たり破損・・あり得た話だった。強化されているとはいえ窓ガラスはアクリル樹脂、エンジンの金属の破片がぶち当たれば破損するということだ(窓ガラスの交換時の取り付け不良に起因する事故もあるらしいが)。
 ANAの機長そして操縦教官だった内田幹樹という人が書いた「パイロット・イン・コマンド」という小説がある。プロのパイロットが書いた本格的航空小説として評価を受け、なにかの賞をもらっている。この本の中にエンジン火災と与圧装置の故障、窓の破損開口で酸素マスクを付けないと生きられない状況が描かれていた。時速1000キロで毎分3000メートル降下しても酸素マスクが外せる高度まで下がるには3分以上かかる・・とあった。高空で与圧が失われた場合きちんとマスクを付けられる乗客は4割以下という過去の統計があるという。マスクを付けられた人でもそれまで機内で呼吸してしまった場合血液中に取り込まれる酸素量は極端に減る。そして酸素の不足した血液が肺から脳に達する15秒前後には意識を失う。酸素マスクのゴムバンドを頭のうしろにまわすのはその際落としてしまわないためとのこと。CAは携帯用酸素ボンベを肩にかけてマスクをつけられずに気を失っている乗客の援助をする。小説ではCAの何人かは酸素マスクを付けられずに気を失っている。この小説に近いことが起きたわけである。大きな事故には至っていないが航空機室内の与圧が低下し酸素マスクが下りてきた事例はいくつかあるようだ。
 以前札幌と仙台を結ぶ路線の小さ目の飛行機に乗ったことがある。お茶のサービスが終わり機内がのんびりした雰囲気の時チーフと思しき年を召したお姉さまCAが乗客の顔を眺めまわしながらゆっくり近づいてきた。上記の小説を読んで印象が鮮烈だったこともあり気になることを尋ねてみた。「酸素マスクが下りてくるような緊急事態では先頭にたって乗客のフォローをしてほしいCAのみなさんは全員すぐに酸素マスクがつけられるのか? 」これに対する答えは「マスクは乗客の数以上に降りてくるのでそれを使用します」だった。「高度1万メートルで飛行中窓が1つ壊れて機内の与圧が失われ酸素マスガ必要な場合緊急降下してマスクがいらなくなるまでどのくらいの時間がかかるのか?」これに対しては明確な答えはなかった。
 こんなことの後は飛行機に乗っている間はずっとシートベルトを締めたままにすることにした。そして出発前のライフベストなどの安全装具の使用方法の説明を真面目に聞くようになった。ほとんどの場合テレビ画面の画像による説明になっているが、先日小さな飛行機に乗った時は久しぶりにCAさんがみずからライフベストを着用して説明する昔のやり方で、すこぶる新鮮に感じ真剣に説明を聞いてそして見た。ビデオよりよっぽど効果がある。まわりをみてもビデオの場合ほとんどの乗客は安全の説明をみていない。緊急時に適切に行動できるかどうかはその飛行機に乗り込んだ時のこの説明が頭に入っているかどうかでその後の救命に大きく差が出るとのこと。おろそかには出来ない。

 航空機の事故率は低いというが、こんな話をきかされると怖さを感じる。

 余計なお世話ですが航空機の酸素マスクは口だけでなく鼻の孔も覆わなければなりません。花粉症やインフルエンザ対策でマスクをする時見事に鼻を出している人をみかけますが航空機でマスクが下りてきたらそんなことのないように安全に行動したいです。



(追記) 5月に入り再びサウスウエスト航空のB737型機の窓ガラスにひびが入る事故が発生した。以下はネツトから

 米中西部シカゴ発ニュージャージー州行きのサウスウエスト航空が2日、機体の窓に亀裂が入ったことを理由にオハイオ州の空港に緊急着陸した。乗客76人にけがはなかった。
 サウスウエスト航空では4月17日に飛行中の機体のエンジンが大破して窓が割れ、乗客1人が死亡する事故が起きたばかり。AP通信は「最悪のタイミングの事故」と伝えた。亀裂が入った理由は分かっていない。
 サウスウエスト航空によると、窓は多層構造になっていて、機内の気圧などに影響はなかった。点検のためにオハイオ州クリーブランドの空港に着陸した。


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Posted by OOAKAGERA at 10:27 │ざれごと たわごと日常生活

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