1月17日(月)の日記 阪神淡路大震災から27年目 復刻記事

OOAKAGERA

2022年01月17日 11:06

本日1月17日は、阪神淡路大震災から27年目となる。
H27年1月17日に弊ブログにアップした記事を復刻する。


【阪神淡路大震災から20年】
 明日は1月17日、阪神淡路大震災の発生から20年が経つ。早いものだ。少し振り返りをしてみたい。
 当時は兵庫県姫路市に住んでいた。地震の発生地神戸からは少し離れていて大きな被害はなかったが、揺れの大きさには驚かされた。朝6時前、早起きが趣味の私は当然起きていたので揺れの様子は今でもよく覚えている。最初は地の底で大きな岩がガリガリと擦れるような振動を感じ、ほどなく大きな縦・横の揺れに襲われた。被害の詳細はテレビ・ラジオでもなかなか明確に伝えられず、数時間たって高速道路が長い距離にわたって倒壊しているという情報で初めてことの重大さを知らされた。
 わが家では家の中の飾り物が落ちた程度だったが、近所では台所の食器が落ちてコナゴナというような被害も聞いた。建物も屋根の瓦が(峯の部分で)ずり落ちたところもあった。
 電車から見ると明石あたりから神戸側の被害がとんでもなく大きいのがよくわかった。
 身近からも救援物資を送り出したり、災害派遣の応援隊が出たりして後方支援を行った。神戸の様子、特に土木・建築物の被害の様子を確認したかったが、被害にあった方々の心情を慮るとなかなか神戸には足を踏み入れられなかった。それでもどこかで役に立つはず、この機会をのがさず自分の目で確認しておきたいという思いで1ケ月くらい経って、出かけた。
 被害の概要はすでに報道でわかっていたが、やはり実物のひどさをみて地震・そしてその後の火事のおそろしさをあらためて認識した。
 以下に当時の写真を羅列する。東日本大震災と共通することもあり異なることもあるように思われる。
 素人が見かけて特にきわだった被害の様子である。

■大きなビルの中間階がダルマ落としのようになくなって(つぶれて)いる。あちこちで見かけた。地震の周波数と建物の固有周波数が関係していて発生する事象のようだ。東日本大震災の被害としては身近では見かけていない。
    

■ビルの壁の窓枠コーナーを結ぶX字状のヒビ(割れ)。仙台の近所のビルにもみられた。
  

■古い日本家屋のつぶれ。屋根に和瓦をのせ粘土で固めた構造で重心が高いこと、軸組構造の支点部の強度が低いのが倒壊の大きな要因と思われる。
  

■液状化。特に埋立地にひどい被害がみられた。
 

■地盤沈下。同上。岸壁の沈下・損傷も大きかった。
  

■地下鉄駅の天井部(道路)の大規模陥没
 

■高速道路の支柱のコンクリートの損傷(鉄筋が露出)。新幹線の橋脚にもみられた。東日本大震災でも同様の事例あり。
 

 地震で被災し、避難所にいた人が近所に仮住まいされたときトイレの水が流れるのをみて涙したと聞いたのを印象的に覚えている。

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