2018年05月06日

5月6日(日)の日記 益子焼の陶器

仙台市博物館「手仕事の日本」柳宗悦のまなざし
◇雨の1日、鳥見には出られず思い立って市博物館に出かけた。現在開催されている企画展は日本民藝館所蔵品による「手仕事の日本」-柳宗悦(むねよし)のまなざし。小規模な展示だが味わいがある品が多くなかなかよかった。
◇柳宗悦は、自身でなにか作品を作ったのではなく、無名な職人が作る民衆の日常品の美を見出し、蒐集を行った。大正末から昭和初期にかけて全国各地を訪ね民芸品の収集を進めた。
◇今回の展示品の中で気に入ったのは、益子焼(ましこやき)の番茶用の土瓶である。「山水文土瓶」と名付けられていたが普通の人が日常普通に使うお茶のみの土瓶である。この絵を描いたのは皆川マスさんというおばあちゃんである。益子は私の故郷栃木県であり、益子焼に興味があったせいか皆川マスさんの名前は知っていた。
◇益子焼を一躍有名にしたのは、第一回重要無形文化財保持者、つまり最初の人間国宝となった浜田庄司と、その友人であるバーナード・リーチによるものである。テレビ放映の初期の時代からよくテレビに出ておりその名は全国にとどろいていた。その浜田庄司やバーナード・リーチを驚かせたのが、皆川マスという婆さんなのです。 
◇浜田庄司の話に益子焼きの絵付け職人皆川マスの逸話が語られていた。マスさんの土瓶への絵付けはとても速いスピードで絵に勢いがあり芸術的にもすばらしいものであった。ある時浜田氏はマスさんに記録にするので画用紙に土瓶の絵柄を画いて欲しいと頼んだところ、「わたしゃまあるい土瓶に絵柄を書いている、まっすぐな紙なんかに画けるか」と断られたという(これ、テレビを見た私の記憶なので正しい内容か自信はないが)
◇実はこのマス婆さんの作品が、戦前、ベルリンで開かれた第一回国際手工芸博覧会に出品され、特選の賞を受賞していたとのこと。
◇今回展示された土瓶はいかにも日常生活の匂いがする頑丈な分厚い益子焼の風合いそのもの、民藝という分野がもてはやされなければ絶対に話題にもならないものと言える。芸術性高い日本の「手仕事」はすごい。

◇以下はネットからのコピーです。 
明治初頭の益子では白泥を掛けて絵付けしたものが多く作られ、特に山水の絵柄を描いた土瓶(山水土瓶)は生産が盛んでした。1874(明治7)年に生まれた皆川マスは10歳の頃から白掛けした陶器に絵付けの仕事を始めました。マスは窯元で成形された土瓶や瓶、火鉢などに絵付けをして回り、時には1日に500から1000個もの絵付けをしたと云われています。民芸運動の中で益子山水土瓶が、描くというよりも自然に動く手先から生まれるような絵付けに感銘を受け、全国に紹介されたことから“民芸の里益子”として知られるようになったのです。

◇さて我が家で毎日使っている番茶の急須は頑丈が取り柄のアルミ製である。飯場の食堂で使うようなこの急須には愛着があり長年使用してきた。しかしそろそろ少し見栄えのよいもの、げーじつ性のあるものに変えようかと思っていた。たまたま身近に益子を訪ねる人がいたので選定お任せで「益子焼の急須」を買ってきてもらった。なかなかモダンなデザインで気に入った。これからしばらく使い込もうと思う。写真は益子焼の急須。湯飲みも益子焼。
  

◇益子の民芸店にあった皆川マスさんの作品。土瓶左側は売約済、右側は少しキズありで2万円、火鉢はキズなしで20万円とのこと
   

◇下の写真は、栃木県出身の90歳を超える実家の年寄の家の食器戸棚にあった古い益子焼の湯のみである(一応現役扱いだが、最近はほとんどみていなかった)。昭和30年代くらいまでは栃木県の各家庭ではこんな益子焼の陶器が日常ふつうに使われていた。そういえば、国鉄信越線横川駅の釜めしの器も益子焼だった。その後の東北本線黒磯駅の釜めしも器は益子焼だった。各地で弁当と一緒に販売されていたお茶の容器も益子焼だったと思う。
  

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Posted by OOAKAGERA at 17:45 │ざれごと たわごと日常生活

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